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    ミャンマーからクキ族過激派900人が侵入か、マニプール州が警戒態勢

    • 執筆者の写真: Explore Asia
      Explore Asia
    • 2024年9月2日
    • 読了時間: 2分

    更新日:2024年9月21日


    インドとミャンマーの国境(写真はナガランド州)


    インド北東部のマニプール州の治安当局は、900人以上のクキ族過激派がミャンマーから侵入したとの情報を受け、警戒を強化しました。インドメディアのDeccan HeraldやIndia Todayが伝えています。


    これらの過激派はドローンやミサイル、ジャングル戦闘の訓練を受けたと報告されており、30人ずつの部隊に分かれて州内に散らばっており、2024年9月28日頃にメイテイ族の村への攻撃が計画されているとの情報もあります。


    マニプール州安全保障顧問のクルディエップ・シンは、「この諜報情報が間違っていることが証明されるまで、我々はそれが100%正しいと信じており、それを阻止する準備をしている」と述べました。


    マニプール州では、2023年5月以降、メイテイ族とクキ族の間で経済的利益や資源配分を巡る暴力が続いており、これまでに少なくとも237人が死亡、6万人以上が避難を余儀なくされています。最近の衝突では11人が死亡し、散発的な暴力が続いている状況です。


    マニプール州南部のクキ族は、隣国ミャンマーのチン族と民族的なつながりを持っており、2021年のミャンマー軍事クーデター以降、インドに難民が流入しています。


    この事態を受けて、インド政府は昨年、ビザなしでの移動を認める政策を撤回し、1,650キロに及ぶ国境にフェンスを建設する計画を発表しました。しかし、この決定は国境を越えたつながりを持つクキ族グループから強い批判を浴びています。


    マニプール州は、メイテイ族が支配する谷とクキ族が支配する丘陵地帯に分断されており、両者の間には連邦準軍事組織が監視する無人地帯が存在しています。この地理的・民族的分断が、双方の対立をさらに複雑化させており、根本的な解決には長い時間がかかると見られています。




     
     
     

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